旧約聖書ってなに?

すごく簡単に言うと、旧約聖書は聖書前編で新約聖書が後編と思って良い。両者は一貫したストーリーを持っている。

旧約聖書が世界と人類の起源、神とイスラエルとの関係について語っているのに対し、新約聖書のテーマは人間となった神イエス・キリストによる十字架の死と来たるべき終わりの日についてである。しかしよく見ると、旧約聖書の至る処でイエス・キリスト自身、またはその贖いの死について言及されており、そういう意味では旧約聖書もまたイエス・キリストを語る書と言える。この観点から見ると、旧約聖書が起・承、新約聖書が転・結という構成である。

であるからして、本来であれば、まず旧約聖書を全部読んでから新約聖書を読むべきなのだが、それはオススメできない。なぜか? それはぶっちゃけ旧約聖書がべらぼうに長いからである。新約聖書までたどり着くのに数ヶ月かかると思う。あるいはもしかしたらそこまでたどり着けないかもしれない。前菜で腹一杯になる可能性がある。

そのため、まずは新約聖書の『ヨハネによる福音書』、次に『ルカによる福音書』、『使徒行伝録』の順で読むことをオススメする。これがメインディッシュだ。『最初に下巻から読むやつがあるか!』と思うかも知れないが、ネタバレで読むのがつまらなくなるとかそういうことは無いから大丈夫。むしろイエス・キリストを知ってからのほうが興味深く旧約聖書が読める。

とはいえやっぱり旧約聖書時代の話がある程度わかっているとより話が分かりやすくなる部分も多いため、旧約聖書の各あらすじをこのカテゴリーで書いていくことにする。暇があったら。

 

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